給食2024.07.16
最近、幼いお子様がプチトマトやウズラ卵などの食べ物をのどに詰まらせる事故が増加しています。この現象の背景には、いくつかの要因が考えられます。
1. 食材の適切な与え方の不足: 幼いお子様が小さな食材を食べる際は、事前に適切な加工やカットが必要です。食材のサイズや形状を大人が注意深く調整し、子供に与えることが大切です。これが怠られると、子供が大きな塊を誤って飲み込んだり、のどに詰まらせる可能性が高まります。
2. 監視不足: 子供が食事をする際は、必ず大人が見守ることが必要です。特に小さな食材を食べる場合は、子供が誤ってのどに詰まらせないように十分な監視が欠かせません。近年は、保護者が仕事や携帯電話などで子供の食事中に十分な監視を行わないケースが増えています。
3. 食材の一般化: 健康意識の高まりや食材の多様化に伴い、プチトマトやウズラ卵などの小さな食材が一般的になってきました。その結果、子供がこれらの食材を摂取する機会が増え、詰まらせるリスクも高まったと考えられます。
上記のようなことが幼児の窒息事故の要因として考えられ、その対応については前述のとおりですが、今、私たちが考えないといけないこととして昔と比べて子どもの生活習慣であったり、食べることに対する能力が変化しているということではないでしょうか。
食習慣の変化に伴い、『嚙み切れない』『飲み込めない』『喉で押し出せない』子どもたちが急激に増加しています。
園では子どもたちの食べる能力が高まるように口をしっかりと使わないと食べられない献立を考えたり、自分のひと口サイズを噛み切れるように食材の大きさを少し大きくする工夫をしています。しかしながら近年の子どもたちの様子を見ていると限られた条件の中、園の給食だけでこの取り組みをすることが難しいと感じています。
危険を取り除くだけでは、本当の安全は得られないと考えています。
食事への意欲を持ち、食事の環境を整えて、日々の工夫を重ねて初めて安全が得られます。
そのためにはご家庭と協力して共に努力することが必要だと思いますので、今後も情報発信、情報交換ができればと考えております。引き続きよろしくお願いします。